トラットラットラット!
2010年01月25日

親友宅で「トラ・トラ・トラ」をBDで観る。
記憶懐かしい日米合作黒沢降板作品である。
封切り当時3回映画館で観たっきり、かなりいい加減な記憶の霧の中
特撮シーン以外は、まったく覚えていなかった。
「スゲー!」という印象だけは残っていたが・・・
今回観て、なぜ記憶に無いのかが判った。
理屈と史実に対するいいわけと特撮でつながれた、シチュエーション
だけの作品と言ってしまっても後悔がない・・・と、思う。
公開当時は「うん・ウン・・・そうなんだヨ!」とか、物知り風の
感想を仲間内で披露し合っていた。
しかし・・・ドラマがない!人がいない!!・・・そこで、ハタッと思い当たった。
黒沢は「ドラマか・・・娯楽か・・・」作品の基本方針で行き詰まったのでは
ないだろうかと・・・・
セットの完成度だの米側との軋轢だのと言われていたが、どう撮るのか
どう作るのか・・・どの路線で観客に渡すのか?
公開作の日本側キャストは、まるで東映城で撮った忠臣蔵のような
総花的な顔ぶれで、素人を山本五十六に据えた黒沢のアプローチとは
対局にある。
以前「黒沢のトラ・トラ・トラの絵コンテ」を見たことがあるが、
そこに描かれている特撮シーンは今のCGであれば可能だろうが
当時のアナログ技術では、不可能と思えるモノであった。
後年の「影武者」の戦闘シーン・・・累々とうごめく騎馬のスロー
モーション・・・あれは「トラ・トラ・トラ」で撮りたかったカット
ではなかったか?
そんなことを考えながら親友に言った。
「どこかでパールハーバーと二本立て上映しないかな?ヒヒヒ!!」
Posted by ダッタ at 10:41│Comments(0)