マイ・フェア・レディー

2008年02月10日




 第一本目はオードリーヘップバーン主演のミュージカル。
とてもヒットした名作である・・・が、若い頃は作品のエンドが
物足りなく府にも落ちなかった。
この作品の中で、主人公の田舎娘は言葉の矯正のために、毎日
マザコン教授の発明した「発音矯正装置」でしごかれ続ける。
外交レベルの舞踏会にデビューし、列席者の衆目を一身に集め、
レディーへの変身に成功した主人公は、実験モルモット扱いの
教授と袂を分かつ。
 しかし最後には・・・苦しい矯正の日々を過ごした教授の家に
戻ってくるのだ。
詫びたわけでも改心を宣言したわけでもない教授のもとへ・・・
 「理屈に合わない」それこそ「どこがフェアなんだよ!」
という思いで、このあっけない男女の結末を観ていた。
 「自虐の詩」という漫画があり、昨年には映画化もされた。
「あんなヒモ男と・・・」とか「あんな怖い奥さんと・・・」とか、
世間には「きっとMだぜ!」としか思えないカップルがいる。
人生相談番組なんかにも、よく出てくる。
 第三者である私には「酷いヤツ」としか思えないのだが、
相談の多くで「・・・でも、あの人優しいんです・・・」とかいって
いるパターンに出くわす。これまた「???」である。

 そこで・・・よ~く我が身を振り返ってみる・・・と・・・
「な~んだオレもおんなじジャン!」という結論に達した。
 
 妻につきあい大型スーパーの買い物で・・・ポーターをして
いると、妻が娘の洋服を品定めしながら・・・
妻:「アンタは、もっとましなジャケットないの?」
私:「いや・・・欲しいの・・・あるけどオ・・・」
妻:「買えばア!」
私:「・・・高かったから・・・」
妻:「まあ、なにを着ても同じだけどね!アンタは!!」
私:「・・・・・・」
妻:「・・・・・・買ってあげるわ、誕生日近いし!」


そこで私は悟ったのである。
  「男女のつきあいは、99のムチと1のアメである」

 さてその後に観た本作品は・・・結末も「納得」であった。
もっと若い頃にこの原則を知っていたら、もっと楽しい
日々を送れたカナー・・・などと思いもするのである。
  


Posted by ダッタ at 09:12Comments(0)